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人生を破壊…薬物依存は「病」
朝日新聞朝刊 1998.12.05 酒癖の悪い父親に幼いころせっかんを受けていた少年は、我慢強く耐え、水泳教室に通って、選手になろうと頑張っていた。高校に入ると、友人から夜遅く、ゲームセンターに誘われるようになった。断れない性格で、飲酒、喫煙も始めた。...
不倫で悩む人健康?不健康?
朝日新聞朝刊 1998.12.12 超大国の大統領も「不適切な関係」で危うくなる時代である。配偶者に「バカタレ」と言われて愛想をつかされるだけですめば、大いに感謝するべきなのだろう。 不倫をした本人が、板挟みの葛藤(かっとう)で不眠や憂うつになって来院することがある。「...
精神科医も心の休養が必要
朝日新聞朝刊 1998.12.19 いまは多くの人が知る「燃え尽き症候群」は、米国の看護婦さんから始まった。神経筋疾患やがんなど、努力しても治せない病気と闘う医療スタッフはストレスが多い。 自殺率の高い職業は、警察官、弁護士、医師だという報告もある。裁いたり、処罰したり...
人生は威厳ある老いへの旅
朝日新聞朝刊 1999.1.9 成人式の振りそでの若者たちを見て、思わずため息をつくようになると「中高年」の仲間入りだろう。生あるものの必然である老いを醜いものと感じて沈み込む人がいる。一方、七十歳を過ぎても「バイアグラ」を欲しがる人もいる。老いもまた、ストレスの原因にな...
有名人多数、うつ病に悩んだ
朝日新聞朝刊 1999.1.23 かつて内因性精神病といわれたうつ病は、ストレス社会も関連してこの三十年で六倍に増加した。近年は、何をもって内因性というのか再検討されている。 うつ病は、英語でディプレッションという。不況の意味もある。「ザ・グレート」がつくと1929年...
適切な助言難しい嫁姑問題
朝日新聞朝刊 1999.1.30 姑(しゅうとめ)の意地悪で眠れなくなった、と不眠を訴え、受診のたびに悪口をさんざんしゃべって、すっきりした表情で家路につくお嫁さんがいる。 きつい嫁のせいで同居が辛い。「家まで建ててあげたのに」と思うと寝つけない、と受診するお姑さんも...
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