暦の節目、新たに生きよう朝日新聞朝刊 1999.12.18 1000年代も残り二週間足らず。一年余り続いたこの連載も最終回。さみしいような、一つのけじめになりそうな、奇妙な気分だ。 この数年の映画には『アルマゲドン』『インディペンデンス・デイ』のように終末に直面した世界を描く流れがあった。とこ...
ペットの存在が心の支えに朝日新聞朝刊 1999.12.11 StartFragment 特にナースは、いつも患者さんの身近にいる。医師が助けられることが多い。ナースをはじめとする医療従事者に大きく依存する日本の医療の現状も、冗談では語れない。 ...
心にも傷残す「最古の商い」朝日新聞朝刊 1999.11.27 敗戦後に進駐軍相手の売春婦になり、精神的にぼろぼろに傷ついて発病した患者は、「夫はマッカーサーだ」と誇らしげに語っていた。もちろん夫というのは事実ではない。たぶん人生の「傷」とする思いが強く、その相手が無名の米軍人ではプライドが許さなかっ...
院長ブログ更新 ー岡田保先生のご逝去を悼むー平素より、当院をご利用くださいまして、まことにありがとうございます。 2018年9月29日 岡田保先生がご逝去なされました。 「院長ブログ」の中で追悼文掲載させていただきます。 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 「岡田保先生のご逝去を悼む」 院長 粥川裕平
復しゅう心にひそむ攻撃性朝日新聞朝刊 1999.11.20 最近、リベンジという言葉をよく聞く。報復という意味だ。報復殺人と言えば恐ろしい行為のようだが、原因があって、その仕返しをするという意味では、分かりやすい犯罪だ。いかに常軌を逸した残虐な行為であっても、計画的な犯罪だけに、責任能力がなかった...
苦しい現実、逃げたい時も朝日新聞朝刊 1999.11.13 下請けのさらに孫請けの悲哀か、ある町工場が不況の中で倒産した。中年の社長は酒浸りの日々で肝臓を悪くし、意識を失ったりけいれん発作が出たりするようになった。一にも二にも仕事が生きがいだった。ひと仕事終えてからの酒が楽しみで、業界の付き合いと...