日中過眠を来すもの / 分担執筆:粥川裕平 / 睡眠障害診療マニュアル
本論文は、日中の強い眠気の原因として見逃されやすい「睡眠不足症候群(Insufficient Sleep Syndrome:ISS)」について、症例を通して診断と治療のポイントを解説している。過度の眠気はナルコレプシーや睡眠時無呼吸症候群だけでなく、慢性的な睡眠不足によっても生じることがあり、詳細な問診や睡眠日誌による生活習慣の評価が重要となる。適切な睡眠時間の確保と規則正しい生活習慣の指導により症状が大きく改善する場合も多く、誤診や不必要な薬物治療を避けるためにも睡眠不足症候群の理解が重要であることを示している。