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映画「ギフト」 ALS発症したスーパースター描く

  • 執筆者の写真: かゆかわクリニック院長 粥川裕平
    かゆかわクリニック院長 粥川裕平
  • 6月25日
  • 読了時間: 2分

更新日:6月29日

全国保険医新聞 第2727号

「医食游」第48回

2016年7月25日



アメフトの最高峰NFLのスーパースター、グリーソンは、2006年、ハリケーン・カトリーナにより壊滅的被害を受けたニューオーリンズで、奇跡的プレイでチームを劇的な勝利に導いたが、5年後ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症。直後、妻は初めての子どもを授かっていた。


生まれてくる子のために自分は何が残せるのか。グリーソンは、生まれてくる我が子のためにビデオダイアリーを撮りはじめる。最初は普通に過ごしていたグリーソンも、歩けなくなり、排便も自力ではできなくなり、ついには話すことさえできなくなる。しかし、生まれた息子の笑顔が希望となった。グリーソンは、ALS患者のために「チーム・グリーソン」を立ち上げた。


6月21日は「世界ALSデー」ということで、上映終了後妻が登壇。ホーキング博士やルー・ゲーリュック氏もALSだった。神経難病ALSに罹患するのは有名人だけではない。

ある日、中年男性がトラック運転中に意識消失発作を起こし病院で側頭葉てんかんと診断され抗てんかん薬で発作は抑制された。不幸にして2年後にALSを発症したが、彼はALS愛知県支部設立を成し遂げ、一切の延命措置を拒否しこの世を去った。見事な最期だった。


Gift(ギフト)は英語で「贈り物」、独逸語で「毒」の意。天賦の才と難病の二つを得て余命わずかでも希望を次世代に託す。

本作は病や障がいを抱えた人々やそれを支援する医療・福祉関係者必見の秀作だ。


(愛知県保険医協会 粥川裕平)




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