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スティング(1973年 米国)
愛知保険医新聞刊 世界大恐慌の最中1930年代の暗黒街の中心地シカゴでは血を血で洗うギャング同士の争いが連日起こっていたが、一方その道のエリートと自認する連中の中には、暴力沙汰を軽蔑し、頭脳で相手を出し抜くことを粋とする風潮があった。1973年の作品「スティング」は、その...

ルート・アイリッシュ(2010年 英吉利、仏蘭西、白耳義ほか)
愛知保険医新聞刊 九・一一WTCの同時多発テロで全米・全世界は震撼した。南北戦争以後、大日本帝国による真珠湾奇襲を除いて米国本土での戦争による殺傷はなかった。ブッシュとブレアは、イスラム世界と非イスラム世界の対立の構図を仮想し「テロとの戦争」を口実にイラク侵攻を開始した。...
別離(イラン 2011年)
愛知保険医新聞刊 人生は出会いと別れの繰り返し。最愛の人との死別に勝るストレスはないが、生別(離婚)も、その死別の四分の三近い心理的外傷をもたらす。結婚十四年で一人娘と父の四人で暮らしている夫婦に、重大な選択の時が訪れる。父の介護か娘の将来か。認知症に罹患した父のために国...
ピアノマニア(2009年 墺太利・独逸)
愛知保険医新聞刊 「ピアノマニア」と題する今回の作品は、調律師の真骨頂を描いた作品だ。 バッハの≪フーガの技法≫の録音を一年後に控えたピアニスト・ピエールの期待に添うべく努力しているのは、調律師シュテファン。数々の名演奏家たちの要求に応えてきたシュテファンは、ピエールの...
最高の人生をあなたと(2011年 仏・白耳義・英吉利)
愛知保険医新聞刊 熟年離婚が流行の昨今、今春公開の映画「最高の人生をあなたと」は、セレブのアラカン世代向けの示唆に富む作品だ。 アラカン世代共通の心理でもあるが、自分の居場所を模索するメアリーを軽やかに演じるのは、イングリッド・バーグマンの娘・イザベラ・ロッセリーニ。夫...


だんらんにっぽん -愛知・南医療生協の奇跡-(日本・2011)
愛知保険医新聞刊 伊勢湾台風の五千人の犠牲者の大半は南区の住民だった。その救援活動を契機に誕生したのが南医療生協である。室生昇医師が先駆となり半世紀、心ある医療スタッフ、組合員が集い、診療所から病院へ、そして天白川の川床よりも低い病院も、新幹線から見える大高の高台に移転新...
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