てんかん患者と家族の苦悩朝日新聞朝刊 1998.10.17 国内に150万人以上の患者がいると言われるてんかんは、神経の病気で、現代では精神疾患から除外されている。かつては精神病とみなされていたが、それにしても、けいれんや意識を失うのが、なぜ精神病だったのだろうか。...
中高年の女性に多い不眠症朝日新聞朝刊 1998.10.24 「眠れない」と精神科の外来を訪れる人が増え、睡眠薬の銘柄さえ指定してくる人もいる。日本人の四人に一人は不眠に悩んでいる。 日の出とともに目覚め、日が暮れると眠りを待つ。そんな自然な暮らしを、現代社会は許してくれない。仕事に遊びに、睡眠...
統合失調症、社会復帰に援助を朝日新聞朝刊 1998.10.31 百万人をはるかに超えるといわれる米国のホームレスには、統合失調症が多いと報告されている。ケネディ大統領時代の1963年、五十一万床だった精神科のベッドがいきなり五分の一に削減された影響がまだ残っている。...
歩行中にも発作的に居眠り朝日新聞朝刊 1998.11.7 寒くなると朝、起きづらい。昼食後一時間くらいで眠くなる。だれもが体験する眠気だ。しかしお見合いとか、大事な商談の最中に居眠りをしたら台無しだ。こうした居眠りには睡眠不足が原因ではない場合がある。...
共同作業の喜び、患者に自信朝日新聞朝刊 1998.11.14 精神病院では、喧噪(けんそう)と隔絶された静かな時間がゆったりと流れている。街で文化が解体されていくなか、クリスマス会、もちつき、たこ揚げ、ひな祭り、お花見、七夕、運動会、紅葉見物、誕生会などの年間行事が組まれ、俳句や茶道や書道をたしな...
ポストを巡る自己愛の病理朝日新聞朝刊 1998.11.21 妹が先に結婚したり、弟が社長になったりすると、姉や長男のプライド、つまり自己愛が傷付く。嫉妬が怨念に変わり、復しゅう心に燃え出すと「お家騒動」が始まる。 これが会社の人事がらみになると、揚げ足取り、はてはスキャンダル探しまで、権謀術策...