不安・恐怖、薬で抑える時代朝日新聞朝刊 1999.4.17 ある大学の先生は、火の用心と戸締まりに関して、右にでるものがいないほど用心深かった。講義中に突然戸締まりが気になり、急いで家に帰って玄関のドアが閉まっているのを確かめたことがある。戻ると、講義の時間はとっくに終わっていた。幼少時に家が全焼し...
2021年 GW休診のお知らせ平素より、当院をご利用くださいまして、まことにありがとうございます。 2021年のGWは、下記日程で休診いたします。 4月29日(木)~5月9日(日) ご不便をおかけ致しますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。 院長 粥川裕平 かゆかわクリニック スタッフ一同
飛行機恐怖症「軟着陸」の方法朝日新聞朝刊 1999.5.1 空の旅は、事故率は低いとはいえ、いったん事故に遭遇すると致死率が高い。気流で揺れながらの着陸では、ベテランクルーでさえ車輪が地上をつかまえた瞬間に胸をなでおろすことがあるそうだ。 飛行機で九州まで出張する予定だった三十代の営業マンは、直前に...
「クローン人間」夢より脅威朝日新聞朝刊 1999.5.8 癌(がん)細胞を破壊する遺伝子治療よりも、癌細胞のないクローン人間に取り換えた方が簡単かも知れない。肉体的個体が全く同一のクローン羊ドリーを誕生させたバイオテクノロジーの発展は、そう思わせる怖さも秘めている。...
自然との対話 家族のきずな朝日新聞朝刊 1999.5.15 モンタナ州ミズーラの小さな川の合流点。澄んだ風景の中で幼い兄弟は、長老派教会の牧師である父からフライ・フィッシングを伝授される。 ロバート・レッドフォード監督の『リバー・ランズ・スルー・イット(A river runs through...
失われた記憶たどる心の旅朝日新聞朝刊 1999.5.22 出張中に自動車事故に遭い、頭部外傷で一ヶ月以上も昏睡(こんすい)が続いた三十代の男性が、半年間懸命なリハビリに励み、ようやく仕事に復帰できた。外傷後のけいれん発作のために抗てんかん薬を服用し、記憶力が低下した状態での仕事は過酷を極めたが、持...