

私のすすめる一冊『一流の狂気 : 心の病がリーダーを強くする』
『一流の狂気―心の病がリーダーを強くする』は、イラン出身の精神科医ナシア・ガミーが、精神医学と歴史を融合させながら「危機の時代には、精神疾患を経験したリーダーの方が優れた判断を下すことがある」という大胆な仮説を展開した一冊である。政治・軍事・経済の歴史を彩った指導者たちを病跡学の視点から分析し、チャーチル、シャーマン将軍、テッド・ターナーらの事例を通して、うつ病や双極性障害、統合失調症と創造性・共感力・危機対応能力との関係を考察する。一方で、平時には安定した性格が長所となる「普通のリーダー」の限界にも目を向ける。精神疾患を美化するのではなく、人間の多様性とリーダーシップの本質を問い直す刺激的な一冊であり、精神医学だけでなく歴史や経営学に関心を持つ読者にも多くの示唆を与えてくれる。
























