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雲外蒼天

  • 2 日前
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更新日:2 日前

かゆかわクリニック院長挨拶   

粥川 裕平 かゆかわクリニック 2026年4月吉日


露西亜や米国の暴挙を契機に第三次世界大戦・核戦争で人類が絶滅するのではないかと危惧する心ある人々の声を診察場面でしばしば耳にするようになりました。かゆかわクリニックを開院した2015年5月1日から1年目に院長挨拶をHPで公開しました。爾来この春で十年もの年月が流れました。この間にcovid-19のパンデミックの最中に命を落とされた方がおられました。心からご冥福をお祈り申し上げます。 2019年の中国武漢で始まったcovid-19のパンデミックは、6年以上経過してもWHOは終息宣言しておりません。感染拡大は下火になりつつありますが、戦禍は拡大するばかり(露西亜のウクライナ侵略、米国のヴェネズエラ侵攻、米国とイスラエルのイラン侵略等々)、傍若無人で無法者が地球上の人類を脅かしています。核戦争で人類は滅亡するのではないかと危惧している方が少なくありません。ワイマール憲法があったのにナチスが政権を握って世界を震撼させました。日本国憲法も極右政権によって反故にされる危機に晒されています。命や健康が粗末に扱われる、そんな時代を迎えていることに不安や悲しみを抱いている方は少なくありません。

そんな21世紀前半中期、後期高齢者を過ぎた私は辛い状況に遭遇しました。一つは猛暑・酷暑で心身ともに疲弊し老いと体力・気力の衰えを痛感しました。第二に団塊の世代の同僚の殆どが引退してしまいました。そして第三は入局以来ずっと教えを乞うてきた恩師が亡くなられ、茫然自失となり、しばし時間が止まってしまいました。 老いと病いと死は生きとし生けるものの必然ですが、患者さんが来られる限り医療を続ける方策を見出さなくてはいけません。友人の閉院相談に少なからず応じましたが。己のことはなおざりでした。

意気消沈していた時に思いがけない助け舟が現れました。林由理子医師と粂和彦医師のお二人です。睡眠学会総合専門医の資格をお持ちです。林医師は火曜日の夕方と金曜日の午前の外来をして下さっています。粂医師は分子生物学者であり同時に睡眠医療に豊富な経験があり、2026年4月から金曜日の夕方を隔週で担っていただくことになりました。町医者の医院は小さなお店なので後継者がいないと閉院を余儀なくされます。お子さんが医師になってもお父さんの跡を継がなかったケースも沢山あります。小売店の店主達は皆承継問題を抱えています。世代交代が無事上手く行って医療が継続され利用される患者さんに不安やご心配をかけないように常々考えていたのですが、自力でそれを実現する術はありませんでした。良き友に恵まれたことは幸いと言うしかありません。十年ぶりに院長挨拶を記したのは上記の理由によります。この間に、睡眠時無呼吸症の簡易検査だけでしたが、在宅PSG検査が可能になりました。また柳沢正史社長のSuiminの協力でInSomnografによる連続の夜間睡眠記録を五年余り前から行っています。睡眠効率、REM/NREM cycleの判定に有用で、多くの患者さんも納得する客観的データを見てくれています。

2026年春は回生之業の感慨となりそうです。

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