てんかんは神経の異常によって発作を引き起こす疾患であり、日本でも多くの患者が存在する。かつては精神疾患とみなされた歴史もあるが、現在では神経系の病気として小児科や神経内科を中心に治療が行われている。とはいえ、発作の不確実性や長期にわたる服薬は、患者本人だけでなく家族にも大きな負担をもたらす。
映画誤診(原題 First Do No Harm)は、難治性てんかんを抱える子どもと、その治療に奔走する母親の姿を描いた作品である。治療が思うように進まない中で、医療への不信や葛藤が生じ、それでもなお子どもを救おうとする家族の強い思いが浮かび上がる。
この作品が示すのは、医学的治療だけでは解決しきれない「生活としての病」であり、患者と家族が共に背負う現実である。医療の限界と可能性、その両方を見据えることの重要性を問いかけている。