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ー精神科・睡眠障害ー
かゆかわクリニック
名古屋市中区伏見
愛知県名古屋市中区栄一丁目10-2 3F
伏見駅6番出口・徒歩4分
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雲外蒼天
戦争や感染症への不安が広がる現代において、医療の現場もまた時代の影響を強く受けている。開院十年という節目の中で、老いと別れ、そして医療継続の課題に向き合いながら、「雲外蒼天」の思いとともに、これからの医療と向き合う決意を綴ります。
3月20日
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自分らしく◆逆境の中でも誇り高く
人生において、健康、財産、愛する人などの喪失は避けがたく訪れる。そのような逆境に直面したとき、人は何を支えにして生き続けるのだろうか。精神的な回復力は単なる楽観性ではなく、「自分らしく生きてきた」という実感や誇りと深く関係している。 映画『愛と哀しみの果て』は、20世紀初頭のアフリカを舞台に、さまざまな困難の中で自己の生き方を模索し続ける女性の姿を描く。主人公カレンは、文化的制約、病、愛の喪失、経済的破綻といった試練に次々と直面しながらも、その都度、自らの信念と他者への誠実さを拠り所に行動していく。 すべてを失った後でさえ、彼女は他者の権利を守るために声を上げ、その姿勢は周囲の人々の尊敬を集める。そこには、成功や所有ではなく、「どう生きたか」という一貫した姿勢こそが、人間の尊厳を支えるという示唆がある。現代においても、喪失や挫折の中で自分らしさを保つことの意味は大きい。
銀幕・こころの旅
2024年12月24日
苦しい現実、逃げたい時も
人は、耐え難い現実に直面したとき、どこまでそれを引き受けることができるのだろうか。仕事に生きがいを見出してきた人ほど、その基盤が崩れたときの喪失は大きい。不況や人間関係の軋みは、静かに、しかし確実に心を追い詰めていく。 フランス映画『しあわせはどこに』は、そうした極限状態の中で、ひとりの男が「別の人生」を生きることで心の均衡を保とうとする姿を描く。精神医学でいう「遁走(フーグ)」という現象は、現実からの単なる逃避ではなく、自己を守るための一つの反応でもある。 本稿では、逃避と再生のあいだにある心の働きを手がかりに、現代社会におけるストレスとメンタルヘルスについて考える。
ストレス手帳
2024年12月24日
医療と医学 近くて遠きもの
医療は目の前の患者を救うことを使命とし、医学は未知の解明を追い求める。この二つは密接でありながら、ときに大きな隔たりを見せます。ポリオ研究の中断や知的障害医療の停滞に象徴されるように、現実の医療現場では「治すこと」と「支えること」の間で葛藤が生じ続けています。本稿では、アルジャーノンに花束をとグッド・ウィル・ハンティングという対照的な作品を手がかりに、人間の知性と心のあり方、そして医療と医学の関係について考えます。
ストレス手帳
2024年12月23日
ダンスでいやす被ばくの苦痛
長い闘病や深い心身の苦痛を抱えながらも、人はなお生きる意味や支えを見出そうとする。長崎原爆による被ばくを経験し、その後も病と向き合い続けてきた人々にとって、日々の生活の中にある小さな喜びはかけがえのないものとなる。慢性的な痛みや不眠に苦しむ中でも、かつて情熱を注いだダンスが心の支えであり続ける姿は、人間の回復力の強さを物語る。 映画スウィング・キッズは、抑圧的な時代の中で音楽とダンスに自由を見出そうとする若者たちの姿を描き、表現活動が心に与える力を示している。現実の医療においても、薬物療法だけでなく、個人の「生きがい」や喜びに寄り添うことが、回復への重要な手がかりとなる。 癒やしは必ずしも劇的なものである必要はない。ささやかな楽しみが、長い苦しみの中で人を支えることもある。
ストレス手帳
2024年12月20日
幸福のクローバー、まず健康
人の幸福を形づくる要素として、異性、金銭、地位、そして健康が挙げられることがある。これらは「四つ葉のクローバー」にたとえられ、どれが欠けても人生に影を落とす可能性がある。しかし、すべてを満たすことは容易ではなく、多くの人が何らかの不全や喪失を抱えて生きている。とりわけ健康は、他の要素を支える土台であり、失われたときに初めてその重みが実感される。 映画マイ・ルームは、白血病という過酷な現実を通して、家族の葛藤と再生を描く。病は個人の問題にとどまらず、家族関係や人生観にまで影響を及ぼし、それぞれが抱えるわだかまりや距離を浮かび上がらせる。同時に、病を契機として人と人とのつながりが回復し、幸福の意味が問い直されていく。 豊かさや成功が注目されがちな現代においても、まず守るべきものは何か。健康という基盤の上にこそ、他の幸福は成り立っている。
ストレス手帳
2024年12月18日
エイズ◆すべての人が平等
感染症は単なる医学的問題にとどまらず、社会の価値観や偏見を浮き彫りにする。とりわけエイズは、「死の病」として恐れられてきた歴史の中で、差別や誤解と強く結びついてきた。科学的知識が進んだ現在でも、感染者や同性愛者に対する偏見は根強く残り、治療や生活の質に影響を及ぼしている。 映画フィラデルフィアは、不当解雇をめぐる裁判を通して、尊厳と平等の意味を問い直す作品である。主人公は病によって社会から排除されながらも、法のもとでの平等を求めて闘う。その姿は、自由と平等を掲げた理念が、現実にはいかに脆く揺らぐかを示している。 医療の進歩だけでは不十分であり、正しい知識と社会の理解が伴わなければ、真の意味での「平等」は実現しない。すべての人が等しく尊重される社会とは何かが、いま改めて問われている。
銀幕・こころの旅
2024年12月11日
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