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ー精神科・睡眠障害ー
かゆかわクリニック
名古屋市中区伏見
愛知県名古屋市中区栄一丁目10-2 3F
伏見駅6番出口・徒歩4分
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雲外蒼天
戦争や感染症への不安が広がる現代において、医療の現場もまた時代の影響を強く受けている。開院十年という節目の中で、老いと別れ、そして医療継続の課題に向き合いながら、「雲外蒼天」の思いとともに、これからの医療と向き合う決意を綴ります。
3月20日
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第十八回 評決(1982年 米国)
人は医療に対して「必ず正しい結果がもたらされる」という無意識の期待を抱きがちである。しかし現実の医療は、人間が担う以上、誤りや限界と無縁ではない。 イソップ寓話「病人と医者」は、どのような症状も「良い按配」と言い続ける医者の姿を通して、無責任な楽観や判断停止の危うさを風刺している。 映画『評決』(1982年)は、医療過誤をめぐる裁判を軸に、真実を追求することの困難さと倫理的責任を描いた作品である。そこでは、組織の論理や保身が事実を歪め、弱い立場の患者が置き去りにされる現実が浮き彫りになる。 医療への信頼は重要であるが、それは盲信ではなく、透明性と責任によって支えられるべきものである。
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2022年11月28日
第十七回 キング・オブ・コメディ(1983年 米国)
人は誰しも、自分の可能性を語るときに、現実以上の物語をまとわせてしまうことがある。それは時に夢や希望として肯定される一方で、裏付けのない誇張は「法螺吹き」として軽視される対象にもなる。 イソップ寓話「法螺吹き」は、言葉だけで自己の価値を証明しようとする人間に対し、「ならば今ここで示してみよ」と現実が突きつける逆転の構図を描いている。 一方、創作映画の世界では、承認欲求に突き動かされた人物が虚構の成功を追い求め、ついには逸脱した行動に至る姿がコミカルかつ痛烈に描かれることがある。しかし現実のサイエンスや医療の世界では、語りの巧さではなく、再現可能な事実だけが評価の基準となる。 ノーベル賞受賞に象徴される科学的成果もまた、派手な自己演出ではなく、地道な検証と積み重ねの先にある。言葉がどれほど雄弁であっても、現実を超えることはできない。その厳しさと公平さこそが、科学の本質でもある。
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2022年11月7日
第十六回 スティング(1973年 米国)
人間社会には、努力や勤勉さだけでは説明できない「欲望の構造」が存在する。他者の成果を羨み、利益を奪おうとする心理は、時代や文化を超えて繰り返されるテーマである。イソップ寓話「蟻」は、その原初的な形を示している。蟻となった人間は、姿を変えてもなお他者の収穫を盗み続ける存在として描かれ、欲望の本質的な不変性を象徴する。 映画『スティング』(1973年)は、この寓話的構造を詐欺と復讐の物語として精緻に描き出した作品である。騙し合いの連鎖の中で、登場人物たちは「正義」や「復讐」を掲げながらも、実際にはさらに大きな仕掛けの中で操られていく。そこでは善悪の境界すら曖昧となり、知恵と欺瞞が同一平面で交錯する。 こうした構造は現実社会にも重なる。AIJ投資顧問事件のように、巨額の資金が巧妙な仕組みによって吸い上げられ、被害者は回復の見通しも立たないまま精神的なダメージを抱える。詐欺は単なる犯罪ではなく、信頼という社会基盤そのものを揺るがす現象でもある。寓話と映画、そして現実の事件は、欲望と欺瞞がいかに形を変えながら繰り返されるかを示している。
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2022年11月7日
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