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第五十六回 サイドエフェクト

  • 執筆者の写真: かゆかわクリニック院長 粥川裕平
    かゆかわクリニック院長 粥川裕平
  • 2 日前
  • 読了時間: 1分
映画『野いちご』(1957年)より、旅を続ける老教授の印象的な場面

菱電工機エンジニアリング株式会社

社内報 連載エッセイ「ちょっとブレイクしませんか?」



スティーヴン・ソダーバーグ監督の映画『サイド・エフェクト』(2013年)は、抗うつ薬の副作用をめぐる事件を軸に、医療倫理、精神医学、製薬業界、そして人間の欲望を描いた心理サスペンスである。インサイダー取引で服役した夫の出所後、うつ病歴のある妻が新薬を服用し、夢遊病状態で夫を刺殺したとされる事件が発生する。しかし、担当医が真相を追ううちに、事件の背後には巧妙に仕組まれた陰謀が浮かび上がる。本作は、精神疾患の診断の難しさや薬物療法のリスクだけでなく、「詐病」や医療過誤、株価操作まで絡めた重層的な物語を展開する。さらに、イソップ寓話「藪医者」を引用しながら、「医療とは何か」「薬との向き合い方とは何か」を考えさせる示唆に富んだ作品である。



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