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第六十七回 麦秋(むぎのあき)(1934年 米国)

執筆者の写真: かゆかわクリニック院長 粥川裕平
かゆかわクリニック院長 粥川裕平
11 分前
読了時間: 1分
映画『野いちご』(1957年)より、旅を続ける老教授の印象的な場面

菱電工機エンジニアリング株式会社

社内報 連載エッセイ「ちょっとブレイクしませんか?」



世界大恐慌のさなか、失業し生活の先行きも見えないシムズ夫妻。抵当に入った農場を与えられた夫は、何をすればよいか分からないところから出発する。しかし、偶然出会った失業者を仲間に迎えたことをきっかけに、「仕事はないが、働く意欲と能力を持つ人は他にもいる」と考え、農民、大工、床屋、葬儀屋など、さまざまな職業を持つ人々を農場へ招き入れる。人々は力を合わせて畑を耕し、家を建て、一つの共同体を築いていく。やがて干魃に見舞われるが、夫の発見をもとに仲間たちは水路建設に取り組み、農場を救う。映画が描くのは、一粒の麦を育てることさえ容易ではないという農業の厳しさと、困難な時代を人々が力を合わせて乗り越える姿である。食料と農業をめぐる現代日本の問題にも目を向けながら、人は一人では生きられないこと、そして働くことや共同体の意味を考えさせる作品である。



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